海の散歩道 九州編/7

宿泊した道の駅近くにある竹田城址(岡城址)へ行く。手すりがない参道に山頂の城跡、結構高い所にある。山頂には柵もなく、足の裏がムズムズした。とっても怖かったのを覚えている。その分景色は最高だった。当時の人たちもこの景色を見ていたのだなと思うと感慨深いものがありました。さらに長い間この地を治めていた中川家は播州三木から変わってきたお殿様とのこと、三木城址にも何度も行ったことのある私には、このお殿様がなぜか身近に感じるのでありました。

別府の街に移動し、実家がある市内の朝見へ、近くの量販店に車をおいてあたりを散策する。細かい番地まで記録していなかったので、父からよく聞いていた朝見神社にお参りに行く。テレビの旅番組で神社の参道にあると言われていたひょうたんと杯の敷石、見つけました。やったあ、見つけました。その後、駐車場に戻り、そこで買い物をし、昼食を考える。別府のグルメを検索すると別府冷麺が出てくる。元祖が六盛とのこと、その位置を確認すると、なんと朝見から海岸線に行ったところにあるではないか。父からよく聞かされていたことに「子供のころは、海パンで歩いて海まで行っていた。海パンのポケットにソラマメを入れておくと、泳ぎ終わったら塩味が効いておいしいんや。」とのこと。父は確かに泳ぎがうまかった。顔を浸けないクロール「抜き手」で、スイスイ泳いでいたことを思い出す。禿げ頭を立ち泳ぎで整えていたことも。

これは父からのプレゼント、お前も歩いてみろということ。そうだ、歩いてみよう。20分弱で店まで到着。父が言っていたように海パンで海まで行って帰っていたのだ。

六盛は行列のできる店だった。長椅子があり、座ろうとすると、並んでいたお客さんが「それ本当の猫ですよ。」と注意してくれた。「わあ~。」声を上げるほどびっくりした。座布団と思い座ろうとしていた。寸前だった。助かったあ。猫はそんなことには動じず、只管寝たままであった。待っている方と世間話をしていて良かった?それとも、不注意で、悪かった?とにかく、生きた猫の感覚をおしりで感じずに済んだのであった。冷麺は前歯の差し歯が気になるほど固かった。ゆっくりと丁寧に噛み切っていただいた。おいしかった。ごちそうさまでした。六盛から海までは5分程度でいけた。計30分弱、海には砂浜はなく深そうな海であった。この海で父は鍛えられていたのだ。海岸線を散策した後、量販店まで戻る。14時頃だったので海岸線のホテルに入る前に展望台へあがろうと思い、鶴見岳のロープウェイへ、山頂駅まで上がってみることにした。すぐに、下りのロープウェイに乗ろうと思うが、「山頂まで行こう」「7福神巡りをしよう」心のつぶやきに負けて始めてしまう。山登りをしながら福を巡る。汗だくで、息は切れ、足は上がらない。少々きつかった。途中、宿泊するホテルから連絡が入る。19時にはホテルの従業員がいなくなるのでそれまでにチェックインしてほしいとのこと。ホテルの中の大きな部屋にテントを張って個室をつくるという珍しいホテルだということは理解していたが。ちょっと不安、ちょっと楽しみになる。山頂からの景色は少々曇っており、クリアではなかった。残念。16:00の下りゴンドラに乗り下山。

ホテルにて、宿泊の仕方、外出の仕方を学ぶ。温泉は24時間入浴可とのこと。フロントの方は気さくな感じの方でいろいろ話をする。

ただ、駐車場が満車で隣のロイヤルホストを利用してほしいとのこと。料金は別料金のため、格安のホテルではあるが、最格安のホテルではなくなった。夕食はホテルの隣の日本料理店で大分名物「とりてん」をいただく。テント内は暑いかもと思い、車内用の扇風機を持ち込んだ。20:00頃と5:00頃温泉に入る。熱めのふろで42度、誰もいない貸し切りのふろであった。ただ、朝の入浴時、電気がついておらず、スイッチがどこかわからず困った。扇風機は大正解、快適に一晩を過ごした。朝の入浴後、二度寝する。8:00ごろ起床、よく眠れ、スッキリした感じであった。

山の上の竹田城址           「荒城の月」 滝廉太郎

朝見神社参道、ひょうたんの敷石  別府冷麺