葛の散歩道 /9

3月31日、4月1日に、昔の仲間と奈良を散策しました。初日は興福寺・国宝館、東大寺、南大門、大仏殿、戒壇院、入江泰吉旧居を回りました。二日目は法隆寺、中宮寺を。友人曰く、「大仏より四天王。」ということでした。脱活乾漆像である四天王、一番人気は北を守る多聞天だそうな。四天王はそれぞれ手に何かを持ち、須弥山の四方の中腹に住み、仏教界の天に登ろうとするものを取り締まるらしい。また、四天王はそれぞれ配下を従えていたり、護国豊穣や国家安泰(厄除け)金運を担っていたり、知恵を授けたり色んな役割を担っている。面白い。知恵を授ける広目天は武器ではなく筆と巻物を持っていた。東北の鬼門に四天王のリーダー多聞天(毘沙門天)がいるとのこと。脱乾漆像は木彫や鋳造とは違いどことなしか、柔らかい感じがする。力強い美男子だと思います。観ていて飽きない。2日目の法隆寺では釈迦如来三尊、百済観音像、それに中宮寺の菩薩半跏像(伝如意輪観音)を観ました。釈迦如来三尊は中国から仏教が伝わってきたなということを強く強く感じさせる仏さまです。以前に観た丙霊寺の北魏朝の仏様とそっくり。癒されます。百済観音はろうそくのようにスマートで、可憐でありかつやさしさに包まれた感じがしました。菩薩半跏像、黒光りのする中での微笑み、世界の三つの微笑像の一つだそうな。時代を越えて人々を微笑、癒し続けてきたのだな。あらためて、仏教美術の懐に抱かれたような気がした。良かった。

東大寺戒壇院四天王
法隆寺
中宮寺